【最新版】金融学・ファイナンス(Finance)を学ぶなら!【イギリスおすすめ大学院ガイド】ランキング重視?実務・応用力重視?
はじめに
「グローバル金融市場で通用する力をつけたい」
──そう考えたとき、イギリスは最も有力な選択肢のひとつです。世界有数の金融都市ロンドンを中心に、学術的評価の高い大学と企業連携に強いビジネススクールが集結しています。
ただし「世界ランキング上位の名門校で理論を徹底的に学びたい」「インターンやフィンテックに触れながら実務力を鍛えたい」など、志望の軸は人によって異なります。

本記事では、イギリスでおすすめの金融学修士コースを2つの視点から紹介します。
・世界ランキング・研究力で選ぶ金融学
・実務経験・応用力で選ぶ金融学
キャリアゴールや関心に応じて、あなたに最適な進学先を見つけてください!
A. ランキング・学術力で選ぶ金融学(4校)
University of Warwick — MSc Finance
概要
高度な金融理論と定量分析を軸に据えた構成でありながら、最終学期では「修士論文」または「自己企画インターンシップ」の選択が可能という柔軟性が魅力です。これにより学術志向か実務志向か、学生自身の志向に応じた締めくくりが可能です。
ポイント
金融を専攻した経験がない方のために、夏の自習形式で学べる補習コースを提供

- WBSはAthena Swan Goldを取得し、多様性に配慮した教育環境を整備
- 修了要件は修士論文または自己企画インターンから選択可能
- 理論・定量分析に加え、ケース演習やシミュレーションを導入
- 受験前から在学生と直接話せる仕組みを常設
こういう人におすすめ
理論と分析力を徹底的に鍛え、金融業界やアナリスト職等で高い専門性を発揮したい人。高いランキング力を利用して、卒業後のキャリアに強いインパクトを与えたい人。CFA資格取得を視野に入れている人。
▶︎ 公式サイト:Warwick Business School — MSc Finance
LSE — MSc Finance (Full-time)
概要
LSEが世界に誇るザ・ジェネラリスト・マスタープログラムで、金融サービス業界での広範なキャリアに向けて充実した基礎と応用を学べます。非金融分野からの転向にも配慮したカリキュラム構成で人気が高く、企業ネットワークと業界理解にも強みがあります。 学期ごとに企業分析・金融市場・企業財務の基幹科目を固めた後、応用科目で自分の関心に応じた専門性を深められます。
ポイント
全員が9月開講前の4週間プレセッショナルで「Finance Accelerator」に参加し、卒業生とのネットワーキングを行う

- 企業財務や資産市場など基礎を固め、応用科目で専門を深める構成
- 卒業生や在学生との交流を通じて強固なネットワークを形成
- 非金融出身者にも対応した柔軟なカリキュラム設計
- ロンドン拠点で政策機関や金融機関との接点が豊富
こういう人におすすめ
世界トップクラスの教員や学生環境で金融理論を深く学びたい人。ロンドンを拠点に分析職・コンサル・金融機関でのキャリアを築きたい人。自分の興味に応じてモジュールを柔軟に選びたい人。
▶︎ 公式サイト:LSE — MSc Finance (Full-time)
University of Edinburgh — MSc Finance and Investment
概要
理論と実務を融合し、投資・金融市場・企業財務の知識習得に加えて、産業界との連携としてゲスト講師や業界イベントも組み込まれています。学生開発チームによるキャリアサポートを通じ、就職準備も体系的に支援されます。
ポイント
CFA InstituteのCFA Program Partner認定で、CFAカリキュラムの70%をカバーする設計

- 投資・市場・企業財務を網羅し、第2学期以降に専門を選択可能
- CFAカリキュラムを大部分カバーし、資格取得を後押し
- 数理・統計的手法を重視し、分析力と応用力を強化
- ゲスト講義や業界イベントで実務との接点を提供
こういう人におすすめ
CFA取得を目指しつつ、理論と実務をバランスよく学びたい人。数量的分析力を武器に投資・アナリスト職を目指す人。自分の志向に応じて研究志向にも実務志向にも切り替えたい人。
▶︎ 公式サイト:University of Edinburgh — MSc Finance and Investment
London Business School — Master’s in Finance (MiF)
概要
10–16か月のフレキシブル設計で、第4タームに交換留学・インターン・追加選択科目が選べ、65科目超のエレクティブと実務家によるプラクティショナー科目を“自分仕様”にカスタマイズできます。CFO/コーポレートファイナンス/投資運用・分析/リスク&デリバティブ/プライベートマーケッツ等の分野を極められます、集中×実務×グローバル視点を掲げ、理論—現場の橋渡しを徹底します。
ポイント
ブランド力・実績・業界ネットワークすべてを備えたプレミアムプログラム。

- 65科目以上のエレクティブと実務科目を自由にカスタマイズ
- CFOや投資運用、リスク管理など複数の分野に集中できる
- 世界5万人超の校友ネットワークにアクセス可能
- キャリアセンターが就職支援を体系的に提供
こういう人におすすめ
世界最高峰の教育ブランドで金融理論とネットワークを全面的に武器にしたい人。就職力も世界トップクラスのプログラムでキャリアを確実にしたい人。実務体験も通じた学びを重視する人。
▶︎ 公式サイト:London Business School — Master’s in Finance (MiF)
B. 実務・応用力で選ぶ金融学(4校)
Imperial College London — MSc Finance
概要
この1年間の集中プログラムは、CFAのカリキュラムの70%以上を組み込む教育設計により、国際指標としての資格取得を意識した理論と実務の融合を実現。 毎日複数回の授業が行われるハードな学習体験に加え、16ヶ月に延長できる拡張形式(ビジネス・インターンシップ含む)も選択可能です。 ロンドン中心地での立地と、企業との強固なパートナーシップにより、実戦的なネットワーキング機会とキャリア展開が整備されています。
ポイント
“Extended Term”で最長16カ月に拡張し、長期のワークプレースメントや追加単位取得に充てられる

- 1年間の集中的プログラムで、選択科目は常に最新内容へ更新
- Extended Termで16か月に拡張し、インターンや追加科目が可能
- CFA準拠の科目構成で資格取得を支援
- 厳格な授業時間で、実務同様の集中学習環境を提供
こういう人におすすめ
金融理論だけでなく、定量分析やフィンテックへの応用力を身に付けたい人。テック志向で金融業界の最先端技術に関わりたい人。三つの認証校で確かな教育品質を求める人。
▶︎ 公式サイト:Imperial College London — MSc Finance
University of Bath — MSc Finance
概要
理論と実務の両立を重視し、金融モデリング、FinTech応用、プログラミングなどの実践スキルを習得可能です。サマータームには「学術系ディス」の選択かインターンシップ参加の柔軟性があり、自分の進路志向に応じた学びが可能です。
ポイント
在学中、Bloomberg、Refinitiv Workspace、Morningstar Direct、WRDS、Mergent、FAMEなど主要データベースと端末にアクセス可能

- 金融意思決定の理論に加え、その動機や応用を重視
- サマータームに論文かインターンを選べる柔軟な終盤設計
- BloombergやRefinitivなど主要データベースに在学中アクセス可能
- プログラミングやFinTech関連の実務スキル習得に強み
こういう人におすすめ
FinTechやPythonによる金融分析など、即戦力スキルを身に付けたい人。論文でもインターンでも自分の志向に合わせて経験を選びたい人。業界との接点が多いプログラムを希望する人。
▶︎ 公式サイト:University of Bath — MSc Finance
University of Exeter — MSc Finance (旧FAFM)
概要
英国初のFinance修士プログラムとしての歴史と、CFAアフィリエーション・ESGパスウェイなど資格支援が充実しています。さらに、24時間アクセス可能なBloombergやThomson Reutersといったリアルタイム金融データベースに触れられる点も強みです。
ポイント
「1週間の国際スタディトリップ」で、世界の提携大学(1~2校)を訪問できる

- 英国で最初のFinance修士としての伝統を持つプログラム
- CFA準拠のカリキュラムでレベルI・II受験を支援
- BloombergやS&Pなどのデータベース訓練を正式導入
- QTEMやダブルディグリー制度を通じ国際経験を拡張で
こういう人におすすめ
CFA資格取得を志望しながら、プログラミングや留学経験も重視したい人。柔軟なカリキュラムで自分のキャリア志向に合わせて学びを調整したい人。海外経験も教育に組み込みたい人。
▶︎ 公式サイト:University of Exeter — MSc Finance
Bayes Business School (City, University of London) — MSc Banking and International Finance
概要
グローバル金融キャリアを志す人向けに設計された1年制修士で、国際市場とテクノロジー革新に対応する理論と実務スキルを統合します。CBI(Chartered Bankers Institute)およびICAEW認定に加え、Centre for Banking Researchとの連携で最新研究や業界イベントに参加可能です。3学期には選択科目や国際スタディ、リサーチプロジェクトから進路に合わせて学びをカスタマイズできます。
ポイント
CFA Program Partnerであることに加え、Chartered Banker Institute/ICAEW認定で“Chartered Banker”申請資格にも繋がる

- CBIとICAEWの認定を受け、Chartered Banker資格にも直結
- Centre for Banking Researchを通じ産業界や政策との連携を強化
- 第3学期に国際スタディや研究プロジェクトなど多様な選択肢
- ロンドン金融街に直結する立地でネットワーク機会が豊富
- フィンテックや金融犯罪など現代的課題に対応したカリキュラム
こういう人におすすめ
現代の金融課題(フィンテック、金融犯罪など)に対応できる実践力を身に付けたい人。事例ベースの学習で即戦力を得たい人。ロンドン立地・ネットワーキングを重視する人。
▶︎ 公式サイト:Bayes Business School — MSc Banking and International Finance
まとめ
イギリスの金融学修士は、大きく2つの方向性に分かれます。
軸 | 代表校 |
---|---|
ランキング・学術力重視 | Warwick(MSc Finance)、LSE(MSc Finance)、Edinburgh(MSc Finance & Investment)、LBS(MiF) |
実務・応用力重視 | Imperial(MSc Finance)、Bath(MSc Finance)、Exeter(MSc Finance)、Bayes(MSc Banking & Int’l Finance) |
どちらを選ぶかは、あなたが「理論を徹底的に鍛えたいのか」「実務経験やネットワークを優先したいのか」によって大きく変わります。
いずれの大学も国際的に高い評価を得ています。
金融業界でのキャリア形成を本気で考えるなら、自分に合った方向性を明確にすることが重要です。
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