Sussex大学の概要とはじめに

サセックス大学(University of Sussex)は、イギリス南東部の海辺の街ブライトンに位置する総合研究大学です。1961年に設立された比較的新しい大学でありながら、革新的なカリキュラムと国際色豊かな研究環境を持ち、これまでにノーベル賞受賞者や著名な研究者を多数輩出してきました。

サセックス大学は、特に以下の分野で世界的に知られています。

  1. 国際開発学:英国トップレベルの研究拠点。世界銀行や国連で活躍する卒業生も多い。
  2. 政治学・国際関係学:ヨーロッパ政治、外交、安全保障研究に強み。
  3. 心理学:臨床から認知神経科学まで幅広く、研究評価も高い。
  4. 教育学・社会科学:教育政策や社会変革に関心を持つ学生に人気。

学部・大学院合わせて200以上のプログラムがあり、修士課程(Masters)、大学院ディプロマ(PGDip)、教職課程(PGCE)など多様な選択肢があります。フルタイムとパートタイムの両方に対応している点も特徴ですが、留学生(学生ビザで入学する場合)は原則フルタイムのみ選択可能です。

サセックス大学は 学問的探究・キャリア形成・国際交流の三拍子が揃う留学先として、日本人学生にとっても魅力的な選択肢となっています!


コースの応募方法

出願ルートとポータル利用

サセックス大学の修士課程への出願は、原則として 大学専用のオンラインポータルを通じて行います。アカウントを作成した後、希望プログラムや入学年度を選択し、学歴・職歴・語学スコア・推薦状・Personal Statementなどを入力・アップロードします。

出願後はこのポータルから合否通知の確認、オファーの受諾といったプロセスを一元的に管理できます。

ただし一部の専攻は例外的な出願ルートを持っています。代表的なものは以下の通りです。

  • 医学系:Brighton and Sussex Medical School経由
  • 心理学(NHS資金提供コース):NHS Jobs経由
  • 教職課程(PGCE):GOV.UKのPostgraduate Teacher Training
  • ソーシャルワーク(MA/PGDip):UCAS Undergraduate経由
  • オンラインコース:各専攻ページのリンクから申請

このように、プログラムごとに応募窓口が異なる場合があるため、公式サイトの募集要項を事前に確認することが不可欠です。


出願に必要な書類

出願に際して提出が求められる主な書類は次の通りです。

  • 学位証明書・成績証明書(スキャンデータで可)
  • 英語能力試験のスコア(IELTS、TOEFL、PTEなど)
  • 履歴書(CV):学業・職歴・スキルを整理したもの
  • 推薦状:通常1〜2通、教授や上司からのレター
  • Personal Statement:志望動機書(合否を左右する重要書類)
  • ※コースによっては 職務経歴書や研究計画書 の提出を追加で求められることがあります。

また、サセックス大学では基本的にイギリスの学位等級で2:1または2:2相当を求めていますが、専門的な実務経験を持つ場合は柔軟に評価されるケースもあります。

あなたの出身大学のGPAで上記要件がクリアされているを知りたい場合、以下よりお問合せください

ご出身大学により成績の付け方が違うのと、サセックス大学のどの学部に興味があるかによっても要件が違うためこちらに一律で要件を掲載できません。


出願時期とスケジュール

サセックス大学の出願は 前年11月頃から翌年9月入学分を受付開始します。ローリング方式を採用しているため、早く出願した学生から順に審査され、定員に達した時点で締め切られることがあります。

日本人学生の場合、ビザ申請や渡航準備に時間がかかるため、最も遅くても渡航の6か月前には出願完了しておくのが安心です。

人気専攻ではさらに早期に募集が締め切られることもあるため、第一志望校ほど早めに行動することが合格への近道です。


学費と資金調達

留学生向けの学費は専攻によって異なりますが、目安は 年間19,000〜25,000ポンド 程度です。
自己資金で進学する場合は、授業料の一部を事前に納めるデポジット制度が設けられており、返金条件は専攻によって異なります。

また、サセックス大学独自の奨学金や、外部の資金援助を組み合わせることで経済的負担を軽減できます。

利用できる代表的な制度は以下の通りです。

  • サセックス大学独自の給付型奨学金
  • イギリス政府の Chevening奨学金
  • 日本の国費留学制度
  • 民間財団や企業による給付・貸与型奨学金

これらは出願締切が大学院出願のスケジュールよりも早いことが多いため、奨学金応募と大学出願を同時並行で進めることが非常に重要です。


出願成功のためのポイント

  • 公式サイトで必ず希望コースの応募方法を確認する
  • 書類は余裕を持って準備し、早期出願を徹底する
  • 学費・奨学金情報を含めた資金計画を同時に立てる
  • Personal Statementは合否に直結するため、特に力を入れる

Personal Statementの書き方と注意点

Personal Statementの役割

Personal Statementは、サセックス大学への出願において最も重要な書類の一つです。単なる自己紹介ではなく、「なぜそのコースを志望するのか」「過去の経験や学習がどのように活かされるのか」「将来のキャリアにどう結びつくのか」を明確に伝える役割を担います。

特に大学院レベルでは、応募者の学問的適性・独自性・研究姿勢を測大きな判断材料となり、合否に直結します。成績や資格が同程度の候補者が多い中で、Personal Statementが差別化のカギを握るといえるでしょう。


推奨される基本構成

サセックス大学が推奨するPersonal Statementの流れは以下のように整理できます。

  1. 導入
    • 学問分野に興味を持ったきっかけを具体的に記す
    • 陳腐な「子供の頃から夢だった」といった表現は避け、実体験や研究上の疑問から入る
  2. 学業面の実績
    • 学部での専攻内容、研究、卒論、関連科目など
    • 習得した知識・スキルを修士課程にどう活かせるかを説明
  3. 経験・活動面
    • インターンシップ、職務経験、ボランティア活動など
    • 研究外の経験から得た能力(リーダーシップ、分析力、問題解決力など)を裏付ける
  4. キャリア展望
    • 修了後のキャリアプランや社会貢献のビジョン
    • サセックス大学で学ぶことが将来にどう直結するかを示す
  5. 結論
    • 大学・学部との適合性を再度強調し、熱意と覚悟を端的にまとめる

文字数の目安は250〜500ワード(約600〜1200字)
短すぎても熱意が伝わらず、長すぎても冗長に感じられるため、この範囲内で完成度を高めるのが理想です。


書き方のコツ

効果的なPersonal Statementを書くためには、以下のようなコツを意識しましょう。

  • 主張+証拠の形を徹底
    → ただ「関心がある」と書くのではなく、具体的な経験や成果を根拠として示す。
  • 大学・研究との関連性を示す
    → サセックス大学の教授や研究室、研究テーマに触れ、「この環境だからこそ学びたい」という理由を明確に。
  • 転向希望者は動機を明確に
    → 異なる分野を志望する場合、学部での学びや職務経験をどう新しい分野に活かせるか説明する。
  • 言語表現は明快に
    → 短くシンプルな文を意識し、誇張や曖昧な表現は避ける。
  • 独自性を強調する
    → 他の応募者と同じような内容では印象に残らないため、自分ならではの視点やエピソードを盛り込む。
  • 校正を必ず行う
    → 文法・綴りの誤りは減点対象になり得るため、必ず第三者に読んでもらい修正する。

よくあるNG表現と改善例

NG例(ありきたりで説得力がない導入)

I have always wanted to study psychology.

改善例(具体的な背景と経験を結びつける)

My passion for Psychology stems from my interest in how dementia affects the personality of patients. During my gap year, I worked with the Alzheimer’s Society, supporting patients and families through home visits and consultations.

このように、体験に基づく具体的な動機を提示することで説得力が増します。


文体とトーンの注意点

  • ポジティブで熱意を伝える言葉を選ぶ
  • 文は25〜30語以内を目安に短めにまとめる
  • 過度な自己アピールや抽象的表現は避ける
  • 「I was inspired by world-class researchers」のような一般的な文ではなく、具体的な研究や教授名に触れると効果的

悪い例
I was inspired by the University’s world-renowned researchers.

良い例
I was inspired to study Animal Biology because of the groundbreaking work into the behaviour of bees led by Professor Francis Ratnieks at Sussex.


2026年以降の新形式への対応

UCASは2026年度入学からPersonal Statementを3つの質問形式に変更します。

  1. なぜこのコース・分野を学びたいのか
  2. 学歴や資格がどのように準備につながったか
  3. 学業以外での経験がどのように役立つか

サセックス大学の修士課程は当面従来形式が中心かもしれませんが、将来的な変更を見越し、今から「質問に答える」意識で構成を考えると、より論理的で分かりやすい文書が書けます。

現在サセックス大学にどの形式で執筆することになるか問い合わせ中です。2025年9月8日


まとめ:Personal Statementで大切にすべきこと

Personal Statementは、あなたの熱意と適性を最も直接的に伝える機会です。「過去の経験」「現在の関心」「将来の展望」を一貫性を持ってつなげることで、説得力のある文章が完成します。

特にサセックス大学は研究と社会貢献の姿勢を重視するため、単なる自己アピールではなく、社会や学問にどう貢献したいかを示す視点が大切です。


まとめ

サセックス大学は、研究力・教育力・学習環境すべてで高い評価を受けるイギリスの名門です。大学院出願では、早期の応募と完成度の高いPersonal Statementが合否を大きく左右します。

出願は一見シンプルに見えても、書類準備やビザ申請、奨学金手続きが同時進行するため、計画的に進めることが不可欠です。

特にPersonal Statementは、学問的関心やキャリアの方向性を示す唯一の機会。経験や将来像を大学とのフィット感とあわせて表現し、説得力のある文章に仕上げることが成功の鍵となります。

次のステップ
・志望コースの公式ページで募集要項を確認する
・早めに出願ポータルにアカウントを作成して準備を始める
・Personal Statementは複数回ドラフトを修正し、専門家や経験者にレビューを依頼する

イギリス大学院出願を真剣に考えている方は、「いつか準備しよう」ではなく、今すぐ動き出すことが成功への第一歩です。

参考サイト

UCAS (2025) The new personal statement for 2026 entry [Online]. UCAS. Available at: https://www.ucas.com/applying/applying-to-university/writing-your-personal-statement/the-new-personal-statement-for-2026 (Accessed: 2025.9.9).

University of Sussex (2025a) How to write a personal statement for Masters courses [Online]. University of Sussex. Available at: https://www.sussex.ac.uk/study/masters/apply/tips-for-masters/personal-statement (Accessed: 2025.9.9).

University of Sussex (2025b) How to apply for a Masters course [Online]. University of Sussex. Available at: https://www.sussex.ac.uk/study/masters/apply (Accessed: 2025.9.9).


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一人で不安を抱えながら進めるのではなく、経験豊富な専門家と伴走しながら計画的に準備することで、合格可能性を大きく高めることができます。

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